今、ベストセラーになっている話題の本のひとつが“AI vs 教科書の読めない子供達”。
世の中がAIや子供達への教育に関心を持っている様子が伺えますよね。
スマホでどこでもYouTubeを使って知育動画も見られる時代ですが、スティーブジョブズは自身の子供にiPhoneもiPadも与えなかったと言われていたりして「子供のスマホ・タブレットと付き合い方をどう教育すべきかわからない」そう感じている方も多いのではないでしょうか?
本日は脳に与えるゲームの効果の実験結果を元に、スマホとの付き合い方を考えていきたいと思います。
スマホゲームとボードゲームの脳の動き方の違いは?
マテル・インターナショナル株式会社は、ボードゲームが脳血流に与える効果の実証実験をおこないました。
実験では親子がペアとなり、スマホの対戦型ゲームとボードゲームで遊んでいる最中の脳の働きについて調べました。
その結果、なんとボードゲームで遊んでいる時の方が、戦略立てて勝利を目指していくプランニング力を高めたり、社会性を司る前頭葉の血液量を高めることが判明!
ボードゲームで遊んでいる時の方が前頭葉の脳血流量が増加し、より活性化していることが明らかになったそうです。
ゲーム開始時からゲーム終了時までの脳血流量の変化について分析したところ、スマホゲームで遊んでいる時の脳血流量は一定であるのに対し、ボードゲームで遊んでいる時はゲーム後半になればなるほど脳血流量が増加し活性化していることがわかりました。
なぜボードゲームの方が前頭葉が活性化したのか?
ボードゲームでは、実際に目の前にいる相手の次の動きを考えたりしながらゲームを進める必要があります。また、対面で一緒にプレイする人とコミュニケーションをとり、時には相手の戦略を読むこともあります。
こうした勝利のために必要な意思決定のための「先を読む力」や「コミュニケーション力」によって、集中力やプランニング力、社会性を司る脳の「前頭葉」が活性化したと考えらるとのことです。
この先重要なことは、適切にスマホと付き合う力を身につけさせること
上記の実験結果より、先を読む力・コミュニケーション能力・集中力を高めるためにはスマホゲームよりボードゲームの方が適していることがわかりました。
しかし、だからと言ってスマホやタブレットを一切触らせない方がいいかと言えば、答えはNo。私たち大人と違い、産まれた瞬間から当たり前にスマホが身近にある子供達。
現代の子供達はスマホと生活を切り離す方が難しくなってきています。そこで、親が子供に身につけさせておくべき能力は「適切にスマホと付き合う力」。
データや子育て論を元に「スマホを触るのは◯分ね!」などと決めてしまうのではなく、親が子供ひとりひとりと向き合い、その子にあったスマホの付き合い方を子供と決めていくのが適切なのだと感じています。
大人でも、子供といるのに見ているのはスマホばかり・・なんて方もいますよね。
AI時代を生き抜く子供達が、リアルな楽しみも、ネット上の楽しみも、どっちも大切にできるように育てていきたいですよね。
こちらの書籍も、AI時代を生き抜く子供を育てるママ・パパにオススメです!