現在リクルートグループではAIを適用する取り組みが進んでいます。
リクルートホールディングスでは2015年から人事業務の進化を目指すプロジェクト「HR Tech Ops」を発足。
その一環としてIT人材の新卒採用業務でAIの適用が始まりました。
AIが就職希望者の書類選考を進めるカラクリと基準とは?
業務での最大の課題は、何と言っても書類選考業務。膨大な件数のエントリーシートが就職希望者から寄せられるので、数十人の人事担当者が数日かけて精査する必要があったそうです。
しかし、人事担当者は「良い人材を発掘するためには面接により多くの時間を使いたい」そんな想いがあり、2016年度から書類選考業務にAI導入開始。
就職希望者がエントリーシートなどに書き込んだ内容のうち“Java Script”といった学生時代に取り組んだITなどの単語に着目し分析することで本選考に進めるかどうかを判断するAIを開発。
過去10年分の就職希望者のエントリーシートなどのデータと、人事担当者の評価データを用意。
選考を通る人の書類は「どんな単語が多く書かれているか?」また、文脈から「強い当事者意識を持って行動できる人か?」を判断できるようにAIに学習させた。
その結果、人事担当者は最終チェックのみおこなうだけで書類選考業務ができるように。
人事担当者が学生と面接する時間が増加。採用戦略を考える余裕も生まれた。
今後、他企業にも導入されると予測する書類選考業務。新卒者のエントリーシートも“AI対策”されるようになるのかもしれません!